01家賃は月6.1万円──全国121都市の中でも下位水準の街
小樽市の民営家賃は55㎡換算で月60,806円。東京23区の同条件165,617円と比べ、月104,811円下がる計算です。※ 小樽市は物価の一部項目でe-Stat実測値がなく、同県平均・地方ブロック平均で補完した推計値を含みます。参考程度にご覧ください。
小樽市の将来人口は2020年の111,299人から2040年には71,968人(同▲35.3%)まで減少すると推計されており(社人研)、減少ペースの速い都市に分類されています。記事の最初に示した世帯別の家賃差がこの104,811円より小さく見えるのは、単身20㎡〜子2人世帯70㎡と、世帯ごとに想定する住まいの広さを変えて試算しているためです。
02単身は東京23区より高くなる──家賃の節約分を車・光熱費が上回る
気になる数字を先にお伝えします。単身の場合、家賃の節約幅(−39,103円)に対し、自動車の維持費(+35,193円)・光熱費(+6,245円)・食費(+4,798円)・水道代(+1,077円)・外食費(+405円)が積み重なり、東京23区より月8,615円高くなるという試算です。
- 単身:家賃の節約−39,103円に対し自動車+35,193円・光熱費+6,245円・食費+4,798円ほかが上乗せ。東京23区より月8,615円高い
- 夫婦・子育て世帯:家賃の下げ幅が単身より大きく、車代・光熱費の上乗せを差し引いても月2.4〜7.2万円のプラス
小樽市の車必要度は「車1台が必要」という水準です。試算では車の維持費(東京23区比)として月+35,193円を計上しています。冬場の除雪・スタッドレスタイヤ代を含む光熱費・車代の上乗せが、単身世帯では家賃の節約分より大きくなるという結果です。
031月の最深積雪92cm──豪雪地帯特有の暮らしと地震確率0.43%
気候面では、小樽市の1月平均気温は−3.1℃、最深積雪は92cm(気象庁平年値)と、道内でも有数の豪雪地帯です。8月平均は21.7℃で積雪はありません。冬期の除雪・暖房・タイヤ交換にかかる費用が、前段の光熱費・自動車費の上乗せに直結しています。
一方で地震については、J-SHIS(防災科研)によると小樽市で30年以内に震度6弱以上の揺れが起こる確率は0.43%、震度6強以上は0.05%と、全国121都市の中でも低い水準です(確率は役場所在地点の値・risk_level: low)。
04子育て:医療費助成は「12歳まで・所得制限あり」──東京23区より狭い
夫婦+子2人(4歳・8歳のモデル世帯)では月−72,181円、年間およそ86万円の節約という試算です。子育てにかかるお金は、次のようになっています。
- 小学校の給食費:無償(東京23区も無償のため差額0円)
- 公立学童保育料:東京比+7,500円/月
- 子ども医療費(通院):12歳年度末まで・所得制限あり・一部自己負担あり
- 子ども医療費(入院):15歳年度末まで・所得制限あり・一部自己負担あり
東京23区は通院・入院とも18歳年度末まで、所得制限なし・自己負担なしのため、小樽市の助成範囲は東京23区より狭くなっています(こども家庭庁・令和6年調査)。移住支援金は単身60万円(回収目安70か月)・夫婦2人100万円(回収目安42か月)・子育て世帯100万円(回収目安14か月)が対象です。
このほか、介護保険料(65歳以上・基準額)は月5,900円、水道料金は20㎥あたり4,280円という実測値です。
05結局、月いくら変わる?(費目別まとめ・夫婦2人)
| 費目 | 差額(月・東京23区比) |
|---|---|
| 家賃 | −78,207円 |
| 食費 | +9,411円 |
| 外食費 | +407円 |
| 光熱費 | +7,223円 |
| 水道代 | +1,723円 |
| 自動車 | +35,193円 |
| 合計 | −24,250円 |
06東京以外から移住を検討している方へ
ここまでの数値は「共通のものさし」として東京23区比で示しましたが、あなたの街からの差額は当然変わります。スマコスのシミュレーターは全国121都市を出発地に選べます。
小樽市の公式移住サポート窓口・支援制度を見る →現住所から小樽市への移住について試算する
この記事の数値はモデル世帯での試算です。現在地・家賃・子どもの年齢を入力すると、あなたの世帯に合わせた差額を30秒で確認できます。
無料でシミュレーションする →07よくある質問
試算上、家賃の節約幅(月39,103円)はありますが、車の維持費(月35,193円)と冬期の光熱費(月6,245円)・食費(月4,798円)の上乗せを差し引くと、単身では月8,615円の増加という結果でした。小樽市は「車1台が必要」な水準のため、除雪・スタッドレスタイヤ代を含む冬の車関連費用が家賃の節約分を上回っています。
国の移住支援金制度の対象で、単身60万円(回収目安70か月)・夫婦2人100万円(回収目安42か月)・子育て世帯100万円(回収目安14か月)です。条件の詳細は移住支援金ポータルサイトでご確認ください。
地震については、30年以内に震度6弱以上の揺れが起こる確率は0.43%と全国121都市の中でも低い水準です(J-SHIS・役場所在地点)。一方で1月の最深積雪は92cm・平均気温は−3.1℃と豪雪地帯にあたり、除雪・冬用タイヤ・暖房にかかる費用を見込んでおく必要があります。
