01「京都まで2駅」で、家賃は東京比マイナス9.5万円
大津市の民営家賃は55㎡換算で月70,567円。東京23区の同条件165,617円と比べ、月95,050円下がる計算です(実測値)。
JR琵琶湖線で大津駅から京都駅までは2駅・約10分。京阪電車の路線も市内を走り、京都・大阪への通勤を維持したまま住居費だけを大きく下げられる立地です。琵琶湖岸の住環境と都市アクセスの両立が、この街の最大の個性といえます。
近畿ブロック内では津市・伊丹市と同水準の中位グループ。「京都隣接」という立地を考えると、相対的に割安なポジションと考えられます。記事の最初に示した世帯別の家賃差がこの95,050円より小さく見えるのは、世帯ごとに想定する住まいの広さを変えて試算しているためです。
02単身でも成立する──「車なし中心部」という選択肢
大津市の車必要度は「あれば便利(必須ではない)」。全国121都市の多くが車必須と評価される中で、車なしの生活が選択肢に入る貴重な街です。
試算では車1台分の維持費+25,440円/月を含めていますが、大津駅・膳所エリアなど鉄道沿線の中心部に住み車を持たない場合、単身の月間差額は次のように変わります。
- 車あり(試算どおり):月10,637円の節約
- 車なし(中心部想定):維持費25,440円がまるごと節約側に転じ、月3.6万円規模の節約に
「単身移住は車代で節約が消える」都市が多い中で、大津は物件選び次第でその構図を外せます。滋賀発祥の平和堂など駅近の商業施設が多いことも、車なし生活を後押しする要素です。
03子育て:給食費は無償、ただし学童は東京より高い
夫婦+子2人(4歳・8歳のモデル世帯)では月−91,287円、年間およそ110万円の節約という試算です。子育てにかかるお金は、次のようになっています。
- 小学校の給食費:無償(東京23区も無償のため差額0円)
- 3〜5歳:幼児教育・保育の無償化が適用
- 公立学童保育料:東京比+8,000円/月──ここは正直に、東京より高い費目です
子ども医療費の助成は18歳年度末まで(一部自己負担あり)。東京23区(自己負担なし)と比べると、通院時の窓口負担が残る点は把握しておきたい違いです(こども家庭庁・令和6年調査)。
将来人口は2040年で−2.7%とほぼ横ばい(社人研推計)。全国的に人口減が進む中で「安定」トレンドは121都市の中でも少数派で、学校や生活インフラの持続性という観点では安心材料と考えられます。
04地震リスクは全国平均より高め──住まい選びで確認したいこと
良い数字だけを並べないことを、スマコスは大切にしています。J-SHIS(防災科研)によると、大津市で30年以内に震度6弱以上の揺れが起こる確率は14.36%、震度6強以上は1.27%。対象121都市の平均(6弱・約14%)と同水準ながら、リスク区分は「やや高い」に分類されます。
湖西には活断層帯が知られており、物件選びでは耐震基準(2000年基準以降か)や自治体のハザードマップの確認をおすすめします。なおこの確率は役場所在地点の値で、市内でも場所により異なります。
気候は1月平均4.8℃・8月平均28.5℃(気象庁平年値)。市街地の積雪はほぼなく(1月最深積雪0cm)、寒冷地のような暖房費の上乗せは試算に含まれていません。光熱費は東京比−1,193円とわずかに安い実測です。
05結局、月いくら変わる?(費目別まとめ・夫婦2人)
| 費目 | 差額(月・東京23区比) |
|---|---|
| 家賃 | −69,127円 |
| 食費 | −3,409円 |
| 外食費 | +132円 |
| 光熱費 | −1,193円 |
| 水道代 | +1,421円 |
| 自動車 | +25,440円 |
| 合計 | −46,736円 |
06東京以外から移住を検討している方へ
ここまでの数値は「共通のものさし」として東京23区比で示しましたが、大津は京都・大阪からの近距離移住の受け皿でもあります。あなたの街からの差額はこちらから。
なお移住支援金(最大100万円)は東京圏からの移住限定です。大津市の独自支援は現金給付型ではなく「定住促進リフォーム補助金」(空き家改修・最大60万円・子育て世帯加算あり)が主力という珍しいパターンです。公式情報はこちらから確認できます。
大津市の公式移住サポート窓口・支援制度を見る →現住所から大津市への移住について試算する
この記事の数値はモデル世帯での試算です。現在地・家賃・子どもの年齢を入力すると、あなたの世帯に合わせた差額を30秒で確認できます。
無料でシミュレーションする →07よくある質問
JR琵琶湖線の大津駅から京都駅までは2駅・約10分、大阪駅までは新快速で40分台です。通勤先を変えずに住居費を下げる「通勤圏移住」の代表的な選択肢で、この場合は移住支援金の対象外となる代わりに、転職リスクなしで家賃差だけを取り込めます。
東京圏からの移住であれば国連携の支援金(単身60万円・世帯100万円・就業等の要件あり)の対象です。大津市独自の制度は現金給付ではなく、空き家改修を支援する定住促進リフォーム補助金(最大60万円・子育て世帯加算あり・令和8年度は4月20日〜12月28日受付)が中心です。
大津市街の1月平均気温は4.8℃(気象庁平年値)で、市街地の積雪はほぼありません。寒冷地のような灯油代の上乗せは試算に含まれておらず、光熱費は東京比でむしろ月1,193円低い実測です。ただし同じ市内でも山手・湖西側は気象条件が変わる点にご留意ください。
