01地震確率77.66%──南海トラフの想定震源域に近い立地
住まい選びで最も重視したい数字から先にお伝えします。J-SHIS(防災科研)によると、高知市で30年以内に震度6弱以上の揺れが起こる確率は77.66%、震度6強以上は66.25%。全国121都市の中でも屈指の高さで、南海トラフ地震の想定震源域に近いことが背景にあります。
浦戸湾に面した低平地に市街地が広がるため、地震だけでなく津波・浸水のリスクも市のハザードマップで確認することを強くおすすめします。移住を検討する場合は2000年基準以降の耐震住宅の選択と、内陸側・高台のエリア選びが重要です(確率は役場所在地点の値で、市内でも場所により異なります)。
将来人口は2040年で−17.1%の見通し(社人研推計)。地震リスクと人口動態、性質の異なる2つの数字をあわせて把握しておくとよいでしょう。
02家賃は月6.9万円──よさこいと坂本龍馬の南国土佐
高知市の民営家賃は55㎡換算で月69,167円。東京23区の同条件165,617円と比べ、月96,450円下がる計算です(実測値)。
坂本龍馬の生誕地としても知られる高知市は、四国4県の中でも高松市に次ぐ家賃水準で、徳島市よりは一段高めの帯にあります。単身の場合、車1台の維持費(試算では+29,253円)を差し引いても、家賃の節約幅(−35,072円)がこれを上回り、手元に月6,833円が残る計算です。
記事の最初に示した世帯別の家賃差がこの96,450円より小さく見えるのは、単身20㎡〜子2人世帯70㎡と、世帯ごとに想定する住まいの広さを変えて試算しているためです。
03食費は東京より安い──黒潮の恵みと温暖な気候
夫婦2人の食費は東京比−6,883円/月と下がる実測です。太平洋・黒潮の恵みを受けたカツオなど海産物を中心とした食料品価格の安さが表れていると考えられます。
FOOD & UTILITIES(東京23区比・夫婦2人)
気候は1月平均6.7℃・8月平均27.9℃(気象庁平年値)で積雪はほぼゼロの温暖な気候です。台風の通過が多い地域でもあり、8月の降水日数は月13日とやや多めです。
04子育て:給食費はほぼ同額、医療費は「12歳まで」に注意
夫婦+子2人(4歳・8歳のモデル世帯)では月−94,692円、年間およそ114万円の節約という試算です。子育てにかかるお金は、次のようになっています。
- 小学校の給食費:東京比+596円/月とほぼ同額
- 公立学童保育料:東京比+2,600円/月とやや高め
- 子ども医療費:12歳年度末まで・一部自己負担あり
東京23区の子ども医療費助成が18歳年度末まで自己負担なしなのに対し、高知市は12歳年度末まで(一部自己負担あり)。中学生以降の通院費は東京より自己負担が生じる可能性があります(こども家庭庁・令和6年調査)。移住支援金は世帯最大100万円(東京圏からの移住限定)で、月9.5万円の節約ペースなら約11ヶ月分の節約額に相当します。
05結局、月いくら変わる?(費目別まとめ・夫婦2人)
| 費目 | 差額(月・東京23区比) |
|---|---|
| 家賃 | −70,145円 |
| 食費 | −6,883円 |
| 外食費 | +611円 |
| 光熱費 | +1,481円 |
| 水道代 | +1,438円 |
| 自動車 | +29,253円 |
| 合計 | −44,245円 |
06東京以外から移住を検討している方へ
ここまでの数値は「共通のものさし」として東京23区比で示しましたが、あなたの街からの差額は当然変わります。スマコスのシミュレーターは全国121都市を出発地に選べます。
なお移住支援金(最大100万円)は東京圏からの移住限定の制度です。公式情報はこちらから確認できます。
高知市の公式移住サポート窓口・支援制度を見る →現住所から高知市への移住について試算する
この記事の数値はモデル世帯での試算です。現在地・家賃・子どもの年齢を入力すると、あなたの世帯に合わせた差額を30秒で確認できます。
無料でシミュレーションする →07よくある質問
スマコスは判断の材料をお届けする立場のため移住の可否は断定しませんが、30年以内に震度6弱以上の揺れが起こる確率は77.66%と全国121都市の中でも屈指の高さです(J-SHIS・役場所在地点)。浦戸湾に面した低平地を含む市街地では津波・浸水リスクもあるため、内陸側・高台のエリア選びと2000年基準以降の耐震住宅の検討を強くおすすめします。
医療費助成の年齢や自己負担の有無は自治体ごとに独自に決められています。高知市は12歳年度末まで(一部自己負担あり)で、18歳まで自己負担なしの東京23区と比べると差が大きく、中学生以降の通院費は自己負担が生じる可能性があります。最新の制度は市の公式窓口でご確認ください。
高知県は台風の通過・接近が多い地域として知られています。8月の降水日数は月13日とやや多めの実測です。地震・津波に加え、台風による大雨・強風への備えも住まい選びで重視したいポイントです。
