01家賃は月6.5万円──奥の細道むすびの地
大垣市の民営家賃は55㎡換算で月64,783円。東京23区の同条件165,617円と比べ、月100,834円下がる計算です(実測値)。
松尾芭蕉の「奥の細道」の結びの地としても知られる大垣市は、家賃実測値が県都・岐阜市とほぼ同水準です。北陸の福井市とも近い家賃帯に位置します。
記事の最初に示した世帯別の家賃差がこの100,834円より小さく見えるのは、単身20㎡〜子2人世帯70㎡と、世帯ごとに想定する住まいの広さを変えて試算しているためです。
02単身は月5,801円の節約──車代でほぼ相殺される水準
大垣市は輪中地帯にあり、木曽三川の恵みを受けた低平地の街です。単身の場合、家賃の節約幅(−36,322円)に対し、車1台の維持費(試算では+33,173円)がかなり近い金額になるため、手元に残るのは月5,801円にとどまります。
- 単身:家賃の節約−36,322円に対し車が+33,173円。手元に残るのは月5,801円
- 夫婦・子育て世帯:家賃の下げ幅がさらに大きく、車を足しても月4.5〜10.1万円のプラス
食費は夫婦2人で東京比−6,968円/月と下がる一方、水道代は+1,522円/月とやや高めの実測です。市内に無料の駐輪場・駐車場が多く、車の維持費自体はガソリン代・保険料込みの標準的な水準にとどまります。
03地震確率50.99%──濃尾平野の断層帯に近い立地
住まい選びで押さえておきたい数字です。J-SHIS(防災科研)によると、大垣市で30年以内に震度6弱以上の揺れが起こる確率は50.99%、震度6強以上は12.64%。濃尾地震(1891年)を引き起こした養老—桑名—四日市断層帯に近く、全国121都市の中でも高い水準です。
輪中地帯という土地の成り立ちから、地盤の液状化や浸水にも配慮したエリア選びが重要です。市のハザードマップで想定区域を確認し、2000年基準以降の耐震住宅を検討することをおすすめします(確率は役場所在地点の値)。
気候は1月平均4.6℃・最深積雪27cm(気象庁平年値)と、伊吹おろしの影響で県内でも雪の多い地域です。将来人口は2040年で−11%の見通し(社人研推計)です。
04子育て:給食費はほぼ同額、学童は割安
夫婦+子2人(4歳・8歳のモデル世帯)では月−100,979円、年間およそ121万円の節約という試算です。子育てにかかるお金は、次のようになっています。
- 小学校の給食費:東京比+119円/月とほぼ同額
- 公立学童保育料:東京比−500円/月とわずかに安い実測
- 子ども医療費:18歳年度末まで・自己負担なし(こども家庭庁・令和6年調査、東京23区と同水準)
移住支援金は世帯最大100万円(東京圏からの移住限定)。月10.1万円の節約ペースなら、支援金だけで約10ヶ月分の節約額に相当します。
05結局、月いくら変わる?(費目別まとめ・夫婦2人)
| 費目 | 差額(月・東京23区比) |
|---|---|
| 家賃 | −72,643円 |
| 食費 | −6,968円 |
| 外食費 | −198円 |
| 光熱費 | +220円 |
| 水道代 | +1,522円 |
| 自動車 | +33,173円 |
| 合計 | −44,894円 |
06東京以外から移住を検討している方へ
ここまでの数値は「共通のものさし」として東京23区比で示しましたが、あなたの街からの差額は当然変わります。スマコスのシミュレーターは全国121都市を出発地に選べます。
なお移住支援金(最大100万円)は東京圏からの移住限定の制度です。公式情報はこちらから確認できます。
大垣市の公式移住サポート窓口・支援制度を見る →現住所から大垣市への移住について試算する
この記事の数値はモデル世帯での試算です。現在地・家賃・子どもの年齢を入力すると、あなたの世帯に合わせた差額を30秒で確認できます。
無料でシミュレーションする →07よくある質問
スマコスは判断の材料をお届けする立場のため移住の可否は断定しませんが、30年以内に震度6弱以上の揺れが起こる確率は50.99%とやや高い水準です(J-SHIS・役場所在地点)。輪中地帯という土地の成り立ちから浸水リスクも考慮が必要で、市のハザードマップの確認と2000年基準以降の耐震住宅の検討をおすすめします。
JR東海道本線・養老鉄道で大垣駅から名古屋駅までおよそ30〜40分です。日常的な通勤圏として現実的な距離で、名古屋の仕事を維持したまま生活費を下げる選択肢になり得ます。
大垣市は木曽三川が育んだ地下水に恵まれ、市内各所に自噴する湧水があることから「水都」と呼ばれています。松尾芭蕉が「奥の細道」の旅を締めくくった地としても知られ、水運を活かした街並みが今も残ります。
