01家賃は東京の4割以下──「全国5位」の安さの中身
前橋市の民営家賃は55㎡換算で月63,900円。東京23区の同条件165,617円と比べ、月101,717円下がる計算です(実測値)。差額だけで10万円を超えます。
前橋・高崎・桐生の群馬3市はほぼ同水準です。家賃で選び分ける必要がないぶん、県庁所在地の生活基盤(前橋)か、新幹線停車駅(高崎)かといった「街の性格」で選べるのがこのエリアの特徴と考えられます。
記事の最初に示した世帯別の家賃差がこの101,717円より小さく見えるのは、単身20㎡〜子2人世帯70㎡と、世帯ごとに想定する住まいの広さを変えて試算しているためです。
02「無償」が3つ並ぶ──給食費・幼保・子ども医療費
前橋市の子育てコストの特徴は、金額の安さより「無償の多さ」です。実際の数字はこうです。
- 小学校の給食費:無償(東京23区も無償のため差額は0円)
- 3〜5歳:幼児教育・保育の無償化が適用
- 子ども医療費:18歳年度末まで・所得制限なし・自己負担なし(こども家庭庁・令和6年調査)
一方、公立学童保育料は東京比+7,250円/月と、むしろ高くなる試算です。共働きで学童を使う予定の世帯は、この分を織り込んでおくと見通しがぶれません。
それでも子2人世帯の合計では月10万円の節約。移住支援金(世帯最大100万円・東京圏からの移住限定)は、約10ヶ月分の節約額に相当します。
03車社会・上州の現実──維持費月3万円をどう見るか
前橋市の車必要度は「必要(車1台)」。JR両毛線と上毛電鉄が走るものの、国道17号沿いに商業施設が広がる典型的な車社会で、車1台を見込むのが現実的です。
軽自動車1台の維持費は駐車場代・ガソリン・税や車検を含めて月約3万円(試算では+29,793円)。ここが世帯タイプ間の分かれ目です。
- 単身:家賃の節約−36,988円のうち約8割が車代に消え、手元に残るのは月10,954円
- 夫婦・子育て世帯:家賃の下げ幅が大きく、車を足しても月5〜10万円のプラス
フレッセイなど地場スーパーは郊外型の店舗が多く、日常の買い物も車前提の生活設計になります。単身の方は「車を持つ前提で月1.1万円の節約」と捉えるのが実態に近い数字です。
04光熱費・食費はどう動く?──「ほぼ動かない」が答え
夫婦2人世帯で、光熱費は東京比+16円、水道代は+289円。いずれも誤差の範囲で、実際には「東京とほぼ同じ」です。
FOOD & UTILITIES(東京23区比・夫婦2人)
冬は「上州の空っ風」で知られる乾燥した晴天が続き、1月の降水日数は4日(気象庁平年値)と全国有数の少なさ。雪はほぼ積もらず(1月最深積雪5cm)、寒冷地のような暖房費の上乗せは試算に含まれていません。8月の平均気温は26.8℃と、猛暑日の多い内陸としては平年値ベースでは標準的な水準です。
つまり前橋の家計構造は「家賃と子育て費で大きく下がり、それ以外は東京と同じ」。節約の源泉がはっきりしている街です。
あわせて知っておきたい数字があります。30年以内に震度6弱以上の揺れが起こる確率は5.63%(震度6強以上は0.24%・J-SHIS)と、関東の対象都市では低い部類。一方で将来人口は2040年に−11.2%の見通し(社人研推計)で、ここは移住先の持続性として把握しておきたい数字です。
05結局、月いくら変わる?(費目別まとめ・夫婦2人)
| 費目 | 差額(月・東京23区比) |
|---|---|
| 家賃 | −73,975円 |
| 食費 | −6,413円 |
| 外食費 | −685円 |
| 光熱費 | +16円 |
| 水道代 | +289円 |
| 自動車 | +29,793円 |
| 合計 | −50,975円 |
06東京以外から移住を検討している方へ
ここまでの数値は「共通のものさし」として東京23区比で示しましたが、あなたの街からの差額は当然変わります。スマコスのシミュレーターは全国121都市を出発地に選べます。
なお移住支援金(最大100万円)は東京圏からの移住限定の制度です(前橋市は事前予約制・令和8年度分が稼働中)。公式情報はこちらから確認できます。
前橋市の公式移住サポート窓口・支援制度を見る →現住所から前橋市への移住について試算する
この記事の数値はモデル世帯での試算です。現在地・家賃・子どもの年齢を入力すると、あなたの世帯に合わせた差額を30秒で確認できます。
無料でシミュレーションする →07よくある質問
東京23区の在住者・通勤者が対象で、就業・起業などの要件があります。金額は単身最大60万円・世帯最大100万円。前橋市は事前予約制の申請フローを採っており、令和8年度の交付要項が公開されています。検討時は市の公式窓口での確認をおすすめします。
1月の平均気温は3.7℃(気象庁平年値)で、都心よりやや低い程度です。特徴は気温より乾燥した強風で、降水日数は月4日と少なく、雪もほぼ積もりません(1月最深積雪5cm)。灯油代のような寒冷地特有の上乗せは試算に含まれていません。
公立学童保育料は東京比で月+7,250円と高くなる試算です。給食費・医療費の無償と相殺してもなお子2人世帯全体では月約10万円の節約ですが、学童を長時間使う世帯は個別に料金体系を確認しておくと安心です。
